「ルソーの見た夢、ルソーに見る夢」(世田谷美術館 12月10日まで)
を見てきた。
ルソーは素人画家では決してない・・・あらためて感じた。
彼の作品の画肌は実に美しく、西洋の伝統的油彩技術をしっかり受け継いでいる。
ただひたすら「知っていること」を生真面目に表現したが故の『無自覚なユーモア』・・・・それは『意図されたユーモア』にはない強さが在る。
そして、夢にこめた深い祈り・・・
ルソー絵画は李朝絵画、或いは、マサッチオに代表される初期ルネサンス絵画のもつ朴訥な祈りと革新の系譜にあると思う。
庭師、アンドレ・ボーシャンも印象に残った作家だ。
素人画家であるが故の、ルソーを上回るユーモア、愛らしくもありどこと無く気色も悪い、不可思議な妄想の世界。
彼の花の作品をみていた年配の女性が
「この花の表現は気持ち悪いわねぇ・・・でも・・本当に生きているよう・・・生命力が強いから気持ち悪いのか。なるほどねぇ」
とつぶやいていた。
先ごろ流行の「キモイ」はやはり誉め言葉なんだぁ、きっと。
【気持ち悪いほど、美しい=美しいものは、気持ち悪さを秘める】
美しいものは、凛とした品格がある。
ルソーの絵画をヘタウマ絵画と隔てているもの
・・それは静かな深い祈りの美
それにしても、19世紀から20世紀初頭はかくも落ち着いていたのか・・
世田谷美術館サイト
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/exhibition.html
李朝絵画の参考に
http://www.koryomuseum.or.jp/event/05_spring/index.html
ゴシックとは
http://art.pro.tok2.com/G/Gothic/Gothic.htm
初期ルネサンスとは
http://art.pro.tok2.com/R/Renais/Early.htm
ルソーにならって構図をきめた写真。
でも、やっぱり、どこか作為的になってしまった・・・・。